なぜ経営・商・経済学部は「資格に強い」と言われるのか?
近年、文系学部の中でも特に人気が高い経済・商・経営学部。
その理由の一つが、就職に直結しやすい資格取得との相性の良さです。
実際に、コンサル・監査法人・金融機関などの人気企業では、簿記・FP・公認会計士・税理士といった専門知識が評価されるケースも多く見られます。
では、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の中で、資格取得のサポート体制が充実している大学はどこなのでしょうか?
本記事では、各大学の公式情報をもとに、
・簿記・FPなど基礎資格のサポート
・公認会計士・税理士など難関資格への支援体制
・学内講座・研究施設・OB連携の特徴
を比較しながら、MARCHの資格取得サポートをわかりやすく整理しました。
「資格も視野に入れて大学を選びたい」という受験生・保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

大学在学中に、何か資格の勉強をしたいな。どんな資格が将来役に立つんだろう?

どんな職業につくにしても、簿記3級とFP3級の資格は、教養として身につけておいたら良いよ。

おかあちゃんも、簿記とFPの資格の勉強してたね。役に立った?

FPは、保険や税金、不動産投資、相続などなど、生きていくのに必要な知識を学べるよ。
世の中を見る解像度が上がったし、ニュースの意味も分かるようになったよ。
でも暗記量が多くて、資格を取得するには至ってない…(汗)簿記は2級まで取ったよ。

簿記って何?

簿記とは、お金の流れを記録して会社の状態を把握するための仕組み。ビジネスの基礎として、多くの企業で評価される知識だよ。どや!

学生の時は何か資格取った?

情報処理技術者試験とか初級システムアドミニストレータとか、今はなき(!)資格を取ったけど、意味があったのかは疑問。新卒就職時は、多少役に立ったのかも…?

・・・未来のことは分からないけど、できれば生涯ずっと使える資格を取りたいなぁ。
この記事では、MARCH大学の資格試験対策の取り組み状況、特に「簿記」「公認会計士」「税理士」「FP」など経理関連のものについてまとめました。
どの大学も、まず「日商簿記検定」の取得を推奨しており、そのための対策講座が充実しています。
さらに意欲のある人は、税理士、公認会計士を目指す環境が整っています。
こうした手厚い資格取得支援も、MARCHが高い人気を維持している理由の一つと言えるでしょう。
MARCHは資格サポートが充実?全体像を一覧で比較
まずは、MARCH各大学の資格取得サポートを一覧で比較してみましょう。
| 大学名 | 簿記 | 公認会計士 | 税理士 | FP |
|---|---|---|---|---|
| 明治 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 青山学院 | ○ | ○ | ○ | ー |
| 立教 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 中央 | ○ | ○ | ○ | ー |
| 法政 | ○ | ○ | ○ | ○ |
MARCH各大学の資格取得サポートの特徴
明治大学
・専用自習室(特別会計研究室など)の完備: 公認会計士を目指す学生のために、「特別会計研究室」などの施設を提供し、集中して学習できる環境を整備。
・公認会計士会(OB・OG組織)との連携: 明治大学公認会計士会の協力を得て運営されており、実務家と大学教員が協働で学生をサポートする体制を実現。
・合格の祝賀と記念品: 司法試験などの難関試験合格者には、合格祝賀会の開催や合格記念品の贈呈あり。
・高度職業会計人養成トラック(CAP): 経営学部において、公認会計士や税理士などのプロを目指す学生のための重点的な養成プログラムを設置。
・利便性の高い講義時間: 大学の正規授業に支障が出ないよう、5限終了後や土曜午後に学内で受講可能。
・明大生限定学内講座受講可能:オンラインで、簿記3・2級の講座を受講可能。
最も手厚いサポートを行っている大学を独断と偏見で1校選ぶとすれば、明治大学でしょうか。
明大生限定学内講座:https://www.meidai-support.com/cs/qualification/
経理研究所:https://www.meiji.ac.jp/netsc/accounting_lab/index.html
青山学院大学
・青山キャンパス:「日商簿記2・3級対策講座」あり。
・会計プロフェッション研究科(大学院):課外講座「公認会計士試験対策コース」や「税理士試験対策コース」あり。
資格・課外講座:https://www.aoyama.ac.jp/career/license/chair.html
立教大学
・立教キャリアアップセミナー: 外部専門機関と提携し、学内の教室やオンラインで受講できる有料講座を多数開講。「日商簿記3・2級試験対策講座」「FP技能士3級試験対策講座」や「公認会計士入門講座」もあり。
・受講費用の軽減: 通常の学外講座よりも割安な費用で専門学校の講師陣による質の高い講義を受講可能。
・税理士受験資格が得られる特定科目の単位習得可能:経済学部会計ファイナンス学科および大学院経済学研究科にて、税理士を目指す学生の受け入れを積極的に行っており、特定科目の単位習得で受験資格あり。
立教キャリアアップセミナー:https://www.rikkyo.ac.jp/campuslife/support/certification/others.html
中央大学
・キャンパス毎に専用施設を設置:
多摩キャンパスには研究棟「炎の塔」、
茗荷谷キャンパスには「学生研究フロア」
で学生の勉学を全力サポート。
・個別指導の重視: 経理研究所では、各受講生の学習状況に合わせた個別指導を重視しており、習熟度に合わせたカリキュラムを提供。
・入学前からの早期学習: 入学手続後からカリキュラムの受講が可能で、入学前から学習をスタートして早期合格を目指せる環境あり。
・ステップアップ制度: 簿記3級からスタートし、1級、さらには公認会計士や税理士講座へと段階的にステップアップできる継続受講料の設定あり。
・学内での検定試験実施: 多摩キャンパスが日商簿記検定の試験会場に指定されており、慣れ親しんだ環境で受験できるメリットあり。
資格取得・難関試験合格サポート:https://www.chuo-u.ac.jp/connect/future/qualify.html
法政大学
・会計専門職講座(HAPP)の提供: 日商簿記1級や公認会計士試験を目指すための専用講座を開講。『簿記3・2級講座』もあり。
・OB・OG(公認会計士)による直接指導: ガイダンス等で、法政大学出身の公認会計士講師から実務の魅力や学習方法について直接話を聞く機会がある。
・専門学校との提携: 学内の講義に加え、提携する専門学校の校舎に通学して高度な学習を継続できる「公認会計士接続コース」を用意。
・柔軟な受講形態: 対面講義とオンライン配信を組み合わせた「ハイフレックス方式」や、オンデマンド動画の提供により、ライフスタイルに合わせた学習が可能。
・オンライン講義も充実:FPについては、課外講座あり(提携専門学校への通学、Web通信等)
高度会計人育成センター:https://www.hosei.ac.jp/careercenter/kaikeijin/
MARCHの資格サポートに共通する6つの強み
・専門学校より割安な受講料: 大学が予算を投じて運営や提携を行っているため、外部の専門学校へ個人で通うよりも、非常にリーズナブルな費用で質の高い講義を受講可能。
・学業との両立がしやすい利便性: 講義は主に学内の教室やオンラインで行われ、時間帯も正規授業に支障が出ない「5限終了後」や「土曜日」に設定されているため、移動時間をかけずに効率よく学習可能。
・実務家(OB・OG)からの直接指導: 合格実績のある専門学校の講師だけでなく、現役で活躍する同大学出身の公認会計士らから、実務の魅力や合格に向けた具体的なアドバイスを直接聞く機会が設定。
・専用の学習施設と仲間の存在: 「特別会計研究室」のような専用自習室が提供される大学もあり、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら、集中して勉強に取り組める環境が整備。
・体系的なステップアップが可能: 簿記3級などの基礎からスタートし、習得状況に合わせて公認会計士や税理士講座へとスムーズに移行できるカリキュラムが組まれており、無理なく高度な資格を目指すことが可能。
・多角的な試験・意欲サポート: 個別指導を行っている大学もあり、個に合わせたカリキュラムの提案により、受験生の意欲を維持するための施策が充実。
まとめ|資格を軸に大学を選ぶという考え方
難しい資格取得に挑戦するには、それ相応の覚悟が必要ですが、これらの大学は受験生の意欲を高め、効率の良い学習を促進する環境が整っていることが分かりました。
税理士資格取得に必要な学習は平均4000時間、公認会計士資格取得では、3000~5000時間とも言われる超難関資格。
独りで茨の道に挑戦するより、一緒に切磋琢磨し互いを高め合える仲間や、応援してくれる人々、環境があれば合格への道もぐっと近くなるでしょう。
将来の職業や資格取得のサポート状況も、大学選択の際の要素とすると良いでしょう。

コメント