高校生の娘が、最近は勉強よりも趣味や部活、読書に夢中。
成績も少しずつ下降気味です。
「勉強したら?」と声をかけるのも逆効果になりそうで、どうやって勉強に向かわせればよいのか、悩んでいませんか?
今回は、東大卒で活躍されている
中野信子さんと山口真由さん共著の『「超」勉強法』を読み、親としてのヒントを探ってみました。
「あらゆる勉強の土台は“国語力”」
著者のお二人に共通していたのは、
「すべての学びは国語力に根ざしている」という考え方。
国語が苦手な高校生を持つ親としては、ぐさりと刺さる言葉でした。
さらにこう続きます。
「国語力を磨くには読書。とくに小説を読むことが効果的」
夏休みに、推理小説を夢中で読みふける娘の姿に、少しだけ安心した気持ちにもなりました。
読書で「己を知る」
意外だったのは、著者のお二人が、幼い頃から順風満帆だったわけではないという点。
周囲との違いに悩みながらも、読書を通じて「自分を知る」ことに目を向けていったそうです。
自分を知ることで、自分に合った勉強法を自ら見つけ、効率的に学んでいける。
この言葉はとても印象に残りました。
では、なぜ読書が「己を知る」ことにつながるのか。
著書の中で語られていたポイントは次の通りです:
・登場人物や物語の背景に共感しながら読むことで、「自分ならどうするか」と考える力が養われる
・「過去の自分」「理想の人物」「社会的な基準」との比較を通じて、自分の立ち位置が見えてくる
効果的な勉強法のヒント
勉強法に関しても、具体的なアドバイスがたくさんありました。例えば:
・勉強に入る前に、まず「地図」をつくり、全体像を把握してから取りかかる
・エピソード記憶を使って、知識を有機的につなげていく
・論述問題は「出題者の意図を想像する」ことが鍵
・小説を読むことで、ストーリーや論理の流れに自然と敏感になっていく
勉強のノウハウは、ぜひ娘本人に本書から学んでほしいと思います。
「親の関わり方」から見えてくる3つのポイント
著書の対談部分では、親の接し方についても具体的なアドバイスがありました。
高校生の親として心に留めておきたいポイントは、以下の3つです:
- 「ケア」と「コントロール」のバランスが大切
ある程度自立してきた年齢になったら、口出しせず見守る姿勢が大事。
「できる親」は、さりげなくコントロールしています。 - 教えるより、一緒に考える
「こんな本があるよ」と提案したり、教えられない内容は第三者に託す。
親はガイド役であればいいのだと思えました。 - 子どもの良いところを繰り返し伝える
褒めることで子どもはその気になり、前向きな思い込みが力になります。
変化を見逃さず、自然に乗せていく工夫が大切ですね。
おわりに
子どもへの声かけや関わり方は、つい力が入りがちですが、
親の意識の持ち方ひとつで変えられる部分も多いと感じました。
『「超」勉強法』は、子どもだけでなく親にとっても、大きな学びを与えてくれる一冊でした。
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