【理系で数学Ⅲが必要な大学・不要な大学】早慶上理・MARCHを徹底調査!

数学の公式が書いてある黒板の画像 文理選択の考え方

文理選択の時期が近づくと、理系を選ぶ生徒や保護者の間でよく話題になるのが
数学Ⅲは必修なの?」という疑問。理系を選んでも、数学Ⅲを学ばずに受験できる大学・学部はあるのでしょうか?
今回は、理系進学を検討する娘との会話をきっかけに、早慶上理・MARCH・国公立大学などの入試科目を実際に調べてまとめました。

会話から始まった疑問

ナマケモノ娘
ナマケモノ娘

理系に決めたけど、数学は”数学Ⅲ”と“数学演習(数学ⅠA)”から選ばなきゃいけないんだって。数学Ⅲが不要な大学もあるのかな?

カピバラ母
カピバラ母

どうなんだろう?難関大学では数学Ⅲが必修のイメージだけど…実際に調べてみようか。

いよいよ文理選択の期日が目前。方向性は「理系」で固まったものの、数学科目の選択で悩む生徒は多いですよね。高校によっては履修パターンが異なるため、まずは学校の方針を確認しつつ、将来の志望校に合わせた選択を検討することが大切です。

この記事でわかること


・数学Ⅲを選ぶべきか迷っているお子さんへの判断基準対策法
・数学Ⅲとは何か、なぜ大学受験・大学の授業で重要なのか
・数学Ⅲが必要/不要な大学・学部の具体的な一覧(国公立・私立)

数学Ⅲとは?大学受験でなぜ重要なのか

数学Ⅲってどんな内容?

「数学Ⅲ」は、高校数学の集大成とも言える内容で、極限・微積分など、大学理系分野の基礎を支える重要な単元が含まれています。高校1〜2年生で学ぶ数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの内容をすべて土台にした上で、さらに高度な概念を扱います。主な内容は以下の3つです。

極限 数列や関数がある値に限りなく近づいていく動きを数学的に表現します。「無限」という概念を初めて厳密に扱う単元で、多くの高校生が最初につまずく部分でもあります。

微分法 関数の変化の割合(瞬間の速さや傾き)を求める計算です。数学Ⅱの微分の発展版で、三角関数・指数関数・対数関数など複雑な関数の微分を扱います。

積分法 微分の逆操作で、面積・体積・長さなどを計算します。数学Ⅱで学んだ積分が「多項式のみ」だったのに対し、数学Ⅲでは三角関数・指数関数なども積分できるようになります。

これらをひと言でまとめると、「変化・動き・面積を数学的に精密に計算するための道具」が数学Ⅲです。

なぜ理系学部の大学入試で必要なのか

理系学部が数学Ⅲを入試科目に設定している理由はシンプルです。大学1年次の授業がいきなり数学Ⅲの続きから始まるからです。

たとえば工学部では、入学してすぐに「微分方程式」「フーリエ解析」「ラプラス変換」といった科目が必修になります。これらはすべて微分・積分の応用であり、数学Ⅲなしには太刀打ちできません。医学部・薬学部でも、薬の吸収・代謝を数式で表す「薬物動態学」や、生体内の変化を扱う「生理学」で微分方程式が登場します。農学部でも、生態系の個体数変動や酵素反応速度を計算する場面で積分が必要になります。

大学の授業では「数学Ⅲは習ってきているはず」という前提で講義が進みます。高校で数学Ⅲを学ばずに入学した場合、授業についていくために自力で数学Ⅲを補いながら専門科目も同時に学ぶという、非常に厳しいスタートを切ることになります。

数学Ⅲが「大学の勉強の共通言語」になっている

保護者の方に特に知っておいていただきたいのは、数学Ⅲは単に「入試で点を取るための科目」ではないという点です。

理系の大学では、学部・学科を問わず、微分・積分は共通の思考ツールとして使われます。電気・機械・情報・化学・生物・医療・農業、どの分野に進んでも、物事の「変化」を定量的に把握する場面で必ず登場します。高校で数学Ⅲをしっかり身につけておくことは、入試突破のためだけでなく、大学4年間の学びをスムーズに進める土台を作ることでもあります。

数学Ⅲを取らなかった場合の現実

「うちの子は高2で文理選択のとき、数学Ⅲを取らなかった」というご家庭も少なくありません。その場合でも、志望する大学・学部が数学Ⅲを入試科目にしていなければ受験は可能です(詳しくは下の一覧表をご参照ください)。

ただし、入学後に数学Ⅲが前提となる授業がある学部・学科の場合は、入学前の自習や大学の補講を活用して対策が必要になることも覚えておくとよいでしょう。

数学Ⅲが必要な大学・学部一覧(難関私立編)

早慶上理・MARCHおよび関関同立・近畿大・大阪工業大の一般選抜(個別試験)での扱いをまとめました。私立大学は入試方式によって数学Ⅲの要否が変わるケースがあるため、必ず各大学の募集要項でご確認ください。

大学名数学Ⅲが必要な学部備考
早稲田基幹理工・創造理工・先進理工・教育(理系専修)・
人間科学(数英型)
理工3学部は数学Ⅲが実質
必須の最難関
慶應義塾理工・医・環境情報(数学選択)・薬看護医療は不要。
環境情報は数学なし方式あり
上智理工(情報理工・機能創造理工・物質生命理工)
経済(経済学科(理系受験))
理工全学科で必須。
TEAP利用型でも数Ⅲ出題
東京理科理・工・創域理工・先進工・薬・理学第二部・
経営(数学選択)
理系学部はほぼ全学科で必須
※本表は2025〜2026年度の募集要項をもとに作成。入試科目は年度により変更される場合があります。出願前に必ず各大学公式サイト・募集要項でご確認ください。
大学名数学Ⅲが必要な学部備考
明治理工(全学科)・総合数理(全学科)農学部は数学選択の場合、
数学I・II・A・B・Cまで
青山学院理工(全学科)・社会情報(数学選択)理工は全学科で必須
立教理(数学・物理・化学・生命理学)・環境(理系型)理学部全学科で必須
文系学部全般で不要(ⅠⅡABCまで)
中央理工(全学科)・情報(数学型)・国際情報(数学型)情報・国際情報は英語型との選択制
法政情報科学・デザイン工・理工・生命科学生命科学・人間環境は不要
※本表は2025〜2026年度の募集要項をもとに作成。入試科目は年度により変更される場合があります。出願前に必ず各大学公式サイト・募集要項でご確認ください。
大学名数学Ⅲが必要な学部備考
同志社理工(全学科)・生命医科・文化情報(理系型)・
スポーツ健康科(数学型)
全学部日程(理系)で
数学Ⅲ出題
立命館理工・情報理工・生命科学・薬・デザインアートスポーツ健康科学、食マネジメントは不要
全学部で共テ利用の場合、数Ⅲ不要
関西システム理工・環境都市工・化学生命工・総合情報(数学型)人間健康(数学型)は
ⅡBまで
関西学院理工・工・生命環境・情報4理系学部すべてで必須
近畿理工・建築・情報・農(一部学科)・医・薬・生物理工看護は不要。農は学科に
より異なる
大阪工業工・情報科学・ロボティクス&デザイン(全学科)理工系単科大学。全学科
で必須
※本表は2025〜2026年度の募集要項をもとに作成。入試科目は年度により変更される場合があります。出願前に必ず各大学公式サイト・募集要項でご確認ください。

数学Ⅲが必要な大学・学部一覧(国公立編)

国公立大学の理系二次試験では、「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C+数学Ⅲ」がセットで出題されるのが標準です。以下は特に保護者に知っておいてほしい大学・学部をまとめた一覧です。

大学名数学Ⅲが必要な学部備考
東京【前期】理科一類・二類・三類後期日程なし。文科各類は不要
京都【前期】理・医・薬・工・農・総合人間(理系)後期日程なし(全学部前期のみ)
大阪【前期】理・工・基礎工・医・歯・薬後期なし。医(保健学科看護学専攻
は不要
東京科学【前期】理工学系全学部・医歯学系(医・歯)旧・東工大と旧・東京医科歯科大が統合
北海道【前期】理・工・農・医・歯・薬・水産・獣医
【後期】理・工・水産
後期実施学部は限定的
東北【前期】理・工・農・医・歯・薬
【後期】理
後期は理学部のみ
名古屋【前期】理・工・農・医・薬・情報後期日程なし
九州【前期】理・工・農・医・歯・薬・芸術工 
【後期】理・工(一部)
※本表は2025〜2026年度の募集要項をもとに作成。入試科目は年度により変更される場合があります。出願前に必ず各大学公式サイト・募集要項でご確認ください。

大学名数学Ⅲが必要な学部備考
電気
通信
【前期】情報理工(全学科)理系特化の単科大学
東京
農工
【前期・後期】農・工(全学科)農学部も全学科で数学Ⅲ必須
お茶の水女子【前期】理(物理・数理・化学)理(生物)・生活科学(一部)
は不要
横浜国立【前期】理工・都市科学後期なし
東京都立
(公立)

【前期】理(数理科学・物理・化学)・都市環境(一部)
・システムデザイン
理(生命科学)後期は学科に
より不要
横浜市立
(公立)
【前期】理(A方式)・医(医学科)理B方式・医(看護)・
データサイエンスは不要
※本表は2025〜2026年度の募集要項をもとに作成。入試科目は年度により変更される場合があります。出願前に必ず各大学公式サイト・募集要項でご確認ください。

大学名数学Ⅲが必要な学部備考
筑波【前・後期】理工・情報・医(一部)
【前期】生命環境(一部)
後期も数学Ⅲ出題
千葉【前期】理・工・園芸・薬・医(医学科)
【後期】工・理(一部)
医(看護)は不要
埼玉【前期】理(数学科)・工(応用化学科を除く)
【後期】理(数学科・物理学科・基礎化学科)・工
金沢【前期】理工・医薬保健理系全域で必要
名古屋
工業
【前期】工(全学科)
【後期】工(一部)
神戸【前期】理・工・農・医・海事科学
【後期】工・理(一部)
大阪公立
(公立)
【前期】理・工・農・医(医学科)・獣医看護・生活科学は不要
岡山【前・後期】理・工・農・医・薬・歯後期も数学Ⅲ出題
広島【前期】理・工・生物生産・医・歯・薬後期は大半の学部で不要
九州工業【前期】工・情報工
熊本【前期】理・工・薬・医(医学科)
新潟【前期】理・工・医(医学科)・歯農・医(保健看護)前期・後期
全学部で不要
信州【前期】理・工・医(医学科)農・繊維(一部)・医(保健)
は不要
静岡【前期】理・工・情報農前期・後期全学部で不要
岡山【前・後期】理・工・農・医・薬・歯後期も数学Ⅲ出題
長崎【前期】工・情報データ科学(理系受験)・医(医学科)・
薬・歯・教育(中学校教育コース理系)
後期はほぼ実施しない。
数学Ⅲは不要
鹿児島【前期】理・工・医(医学科)・歯・薬農・水産・保健は不要
琉球【前期】理・工・農・医(医学科)農後期・理後期(数理除く)・
医後期は不要
※本表は2025〜2026年度の募集要項をもとに作成。入試科目は年度により変更される場合があります。出願前に必ず各大学公式サイト・募集要項でご確認ください。

数学Ⅲが不要な大学・学部一覧(私立・国公立)

「理系学部だから数学Ⅲは必須」と思い込んでいる方も多いですが、実は学部・入試方式・日程によっては数学Ⅲなしで受験できる大学が数多くあります。特に農学部・看護学科・保健学科・生物系は要チェックです。


不要になる主なパターン
パターン具体的な状況
① 農学部・生物系生物・化学重視で数学Ⅲを課さない学科が存在
② 看護・保健系医学部内の看護・保健学科は数学Ⅲ不要が多い
③ 後期日程小論文・面接のみに切り替わる大学が多数
④ 私立の入試方式同じ学部でも「英語型」「文系型」方式なら不要なケースあり
大学名数学Ⅲが不要な学部・方式備考
慶應義塾看護医療・環境情報(※選択科目による)・総合政策看護医療で数学選択の場合、数学I・II・A・B・C(ベクトル・複素数平面)まで
環境情報で次の4つ(「外国語」または「数学」または「外国語と数学」または「情報と数学」)を選択可。「数学」を選択の場合は、数学Ⅲ必須。
総合政策で数学選択の場合、数学I・II・A・Bまで
上智理工(共テ利用方式)
経済(共テ利用方式)
総合人間科学部 看護学科
理工、経済学部で、共テ利用または共テと独自テスト併用の場合、数Ⅲ不要
総合人間科学部看護学科は、数学I・II・A・B・Cまたは理科を選択
東京理科経営学部ビジネスエコノミクス学科ビジネスエコノミクス学科1回目は「国語または数学」選択なので、国語を選んだ場合は不要
A方式(共テ利用)では数学Ⅲ不要
明治農(農・農芸化学・生命科学・食料環境政策)農学部は数学選択の場合、数学I・II・A・B・Cまで
法政生命科学(数学ⅡBまで)・人間環境・現代福祉生命科学は理系学部だが数学ⅡBまで
立教観光・コミュニティ福祉(スポーツウェルネス)理学部は必要
同志社スポーツ健康科(英語型・国語型)・心理・
文化情報(文系型)
入試方式で要否が分かれる
立命館食マネジメント(数学ⅡBまで)・
スポーツ健康科(英語型)
食マネジメントは文理融合型
関西人間健康(数学型:ⅡBまで)・
社会安全(数学選択:ⅡBまで)
関西学院人間福祉(数学選択:ⅡBまで)・
教育(数学型:ⅡBまで)
理工系4学部はすべて必要
近畿農(食品栄養学科など一部)・看護(数学ⅡBまで)農は学科により異なる。要確認
※本表は2025〜2026年度の募集要項をもとに作成。入試科目は年度により変更される場合があります。出願前に必ず各大学公式サイト・募集要項でご確認ください。

大学名数学Ⅲが不要な学部日程備考
大阪【前期】医(保健学科看護学専攻)数学I・Ⅱ・A・B(数列)・
C(ベクトル)まで
お茶の水女子【前期】理(生物学科)・生活科学(一部)数学ⅡBまで
横浜市立(公立)【前期】理(B方式)・医(看護)・データサイエンスB方式は数学ⅡBまで
弘前【前・後期】農学生命科学・医(保健)
【後期】理工(一部)
数学ⅡBまで
山形【前期】農・工(科学バイオ工・建築デザイン)
【後期】全学部
後期は数学なし・小論文
新潟【前期】農・医(保健看護) 【後期】全学部後期は数学なし・小論文
信州【前・後期】農・医(保健) 【前期】繊維(一部)数学ⅡBまで
富山【前・後期】医(看護)・理(生物系)
【後期】薬・都市デザイン(一部)
後期は小論文中心の学部も多い
静岡【前期】農 【後期】全学部(一部)後期は数学なし
広島【後期】全学部(理・数学科/医・保健理学療法を除く)後期は小論文・総合問題中心
鳥取【前・後期】農・医(保健)数学ⅡBまで
島根【前・後期】生物資源科学・医(看護)
【後期】総合理工(数理除く)
数学ⅡBまで
愛媛【前期】農・医(看護)
【後期】全学部
後期は数学なし
徳島【前・後期】医(医科栄養・看護)・生物資源産業数学ⅡBまで
長崎【前期】水産・医(保健)・環境科学
【後期】薬以外の全学部
後期は小論文中心
鹿児島【前期】農・水産・医(保健)
【後期】医(医学科)
医学科後期は小論文・面接のみ
琉球【前・後期】農
【後期】理(数理以外)・医(医学科)
医学科後期は小論文・面接のみ
※本表は2025〜2026年度の募集要項をもとに作成。入試科目は年度により変更される場合があります。出願前に必ず各大学公式サイト・募集要項でご確認ください。

数学Ⅲを選ぶと有利になるケース・選ばなくてもいいケース

高2の科目選択は、志望校や学部によって正解が変わります。「とりあえず取っておく」でも「絶対いらない」でもなく、お子さんの状況に合わせて判断することが大切です

数学Ⅲを選ぶと有利になるケース

① 理工系・医歯薬系を志望している
工学部・理学部・医学部・歯学部・薬学部を目指すなら、数学Ⅲは事実上の必須科目です。国公立・難関私立を問わず、これらの学部では数学Ⅲが出題範囲に含まれます。

② 志望校が固まっていないが、理系に進む可能性がある
高2の段階で志望校が決まっていないなら、数学Ⅲを取っておくことで選択肢を広く保てます「取ってから使わない」より「取らなくて後悔する」リスクの方が大きいと考えておきましょう。

③ 数学が得意で、入試の得点源にしたい
難関大学の理系入試では数学の配点が非常に高くなっています。数学Ⅲの習熟度が合否を分ける場面も多く、得意な子ほど「武器」になります。

④ 農学部・生物系でも難関国公立を狙う場合
農学部は数学Ⅲ不要の大学も多いですが、東京農工大学・北海道大学・東北大学・九州大学などの難関国立農学部では数学Ⅲが必要です。「農学部だから不要」と決めつけず、志望校レベルで判断してください


🔵 数学Ⅲを選ばなくてもいいケース

① 志望学部・大学が明確で、数学Ⅲ不要と確認できている
農学部・看護学科・保健学科・生物系など、数学ⅡBCまでで受験できる学部を志望しており、かつ志望大学でも不要と確認できているなら、無理に履修する必要はありません英語・理科・数学ⅡBCの完成度を高めることに集中させる方が合格に近づきます。

② 数学が苦手で、他科目との兼ね合いが厳しい
数学Ⅲは高校数学の中でも特に難易度が高く、習得に時間がかかります。数学が苦手なお子さんが無理に履修すると、他の科目まで手が回らなくなるリスクがあります。

③ 私立文理融合系・データサイエンス系学部を狙う場合
法政大学の生命科学部・関西大学の総合情報学部など、理系色のある文理融合学部でも数学ⅡBCまでで受験できるケースがあります。

④ 後期試験・共通テスト利用を主戦略にする場合
国公立の後期日程は小論文・面接のみで数学を課さない大学が多く、共通テスト利用入試では数学Ⅲは出題されません。

判断のポイント早見表
状況数学Ⅲの選択
工・理・医・歯・薬を志望必ず選ぶ
農・看護・保健を志望(難関国立含む)志望校で確認してから決める
農・看護・保健を志望(中堅以下の国立・私立)選ばなくてよい可能性が高い
志望校未定・理系に進む可能性あり取っておく方が安全
数学が苦手で志望校も数学Ⅲ不要選ばなくてよい
文理融合・データサイエンス系を狙う選ばなくてよいケースが多い

迷うなら数学Ⅲを選択しておき、高3春に改めて志望校と照らし合わせて判断するというのが、多くの保護者・受験生が取る現実的な戦略です。

数学Ⅲの勉強法・どう対策するか

数学Ⅲが必要とわかったら、次の悩みは「どうやって勉強するか」です。学校の授業だけで間に合うのか、塾や通信教育は必要なのか、保護者の方が気になるポイントをまとめました。

まず知っておきたい「数学Ⅲの難しさ」

数学Ⅲが難しい理由は、単に内容が難しいだけではありません。高校3年生になってから新しく始まる科目であるにもかかわらず、入試まで残り1年を切っているという時間的なプレッシャーが重なるからです。しかも数学ⅠAⅡBが土台になっているため、以前の単元に穴があると数学Ⅲでつまずきます

ケース別の対策方針

【ケース①】高2のうちに先取りできている場合
最も理想的なパターン。高3の夏までに一通りの単元を終わらせ、秋以降は演習と過去問に集中できます。映像授業や通信教育で苦手単元だけをピンポイントで補強する使い方が効果的です

【ケース②】高3春から本格スタートする場合
最も多いパターン。授業の進度を待たずに自分で先に進めることがポイントです。映像授業・通信教育で予習→学校の授業で確認→問題集で演習、というサイクルを作るのが理想的です。

【ケース③】数学Ⅲを履修していないが、志望校に必要とわかった場合
最も時間が限られているパターン。「網羅的に全範囲を丁寧にやる」時間はありません。微分・積分を最優先に、頻出単元から集中的に攻略する戦略が現実的です。

映像授業・通信教育が数学Ⅲ対策に向いている理由

  • わからない部分を何度でも見返せる:数学Ⅲは思考の流れが重要で、一度聞いただけでは理解しにくい場面が多い
  • 自分のペースで先取りできる:学校の授業ペースを待たずに先へ進め、演習時間を多く確保できる
  • 解説が丁寧でわかりやすい:受験専門のプロ講師が教えてくれるため、基礎的な疑問も解消しやすい

おすすめの通信教育・映像授業

スタディサプリ高校講座

月額2,000円台から始められるコストパフォーマンスの高さが魅力。数学Ⅲの講義動画が単元別に細かく分かれており、苦手な部分だけをつまみ食いするような使い方もできます。授業時間が短めで隙間時間に見やすいのも、忙しい高校生には助かります。

Z会高校生コース

難関国立大学を目指す理系生に特に定評があります。添削指導の質が高く、記述式の答案を書く練習ができるため、国公立大学の二次試験対策として向いています。基礎固めが終わってから取り組むのが効果的です。

進研ゼミ高校講座

学校の授業との連動性が高く、予習・復習のサイクルを作りやすいのが特徴。数学Ⅲの基礎固めと並行して、他の科目もバランスよく学びたいお子さんに向いています。

保護者が気をつけたいこと

通信教育や映像授業は、継続できる仕組みを作ることが最大のポイントです。週に一度「どこまで進んだか」を一緒に確認するだけで継続率が大きく変わります。また、複数のサービスを掛け持ちすると分散してしまうことが多いため、まずは一つに絞って使い込むことをおすすめします。無料体験期間を活用して、お子さんとの相性を確かめてから本契約するのが失敗のない選び方です

まとめ:数学Ⅲ対策の3ステップ

  1. 志望校を確認し、数学Ⅲが必要かどうかを判断する(この記事の一覧表を活用してください)
  2. 現在の学習進度を把握し、ケースに合った対策方針を決める
  3. 自分に合った通信教育・映像授業を選び、早めにスタートする(迷ったらまず無料体験から)

数学Ⅲは「早く始めた人が有利」な科目です。志望校が固まっていなくても、理系に進む可能性があるなら今すぐ動き出すことをおすすめします

※本記事の大学・学部情報は2025〜2026年度入試の情報をもとに作成しています。入試科目・方式は年度により変更される場合があります。出願前に必ず各大学の公式サイト・募集要項でご確認ください。

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