高校1年生の秋。将来の仕事に役立つ学びとして「経営学部」や「データサイエンス」に興味を持ち始めるお子さんは少なくありません。
しかし、実際のところ 経営学部はどれくらい難しいのか?MARCHや国公立では倍率がどの程度なのか? と不安に感じるご家庭も多いはずです。
近年は、共通テスト利用型や英語資格活用型など、多様な入試方式が増えたことで選択肢は広がっています。一方で、大学側の人気が高まっていることから、倍率が上昇傾向にある学部も見られます。
本記事では、横浜国立大学・東京都立大学・東京理科大学・MARCHの経営学部 の最新入試データをもとに、
・経営学部の人気動向
・倍率の変化
・共通テスト利用の難易度
・志望校選択で押さえるポイント
を保護者目線でわかりやすくまとめました。

大学では将来の仕事に役立つことを学びたいなぁ。たくさん稼いでたくさん旅行したい!

ビジネスに直結しそうな学びなら、有名なビジネスパーソンも“簿記を学べ”って言ってるよね。経済・商学部・経営学部あたりかな?

経営学部やデータサイエンスにも興味あるけど、人気の学部だと難しいのかな?
共通テストで出願できたら嬉しいな。

最近は、共通テストのみや英語資格利用など、いろいろな方式があるみたいね。
入試方式ごとに難易度が異なるのかな?調べてみよう。
ここ10年で経営学部は増えている?
大学では、社会の変化に合わせて新たな学部・学科の設置が進んでいます。近年は、
・大学生の起業ブーム
・社会人のリスキリング
・DX・AIへの需要増
などを背景に、経営学・ビジネス系学部への注目度が上昇。
文部科学省「○年度開設予定学部等一覧」を確認したところ、新設数が最も多いのは保健医療・看護系でしたが、経営学部・データサイエンス系も毎年着実に増加していることが分かります。特にデータサイエンス系はここ数年の伸びが顕著です。
近年新設された経営学部(国公立・首都圏私大)
経営・経済・ビジネス・地域創生・国際系など、文系分野はほぼ毎年のように新設・改組が進んでいます。
| 開設年度 | 大学名 | 学部名 | 学科名/学類名/専攻名 |
| H28 | 長崎県立 | 経営学部 | 経営学科/ 国際経営学科 |
| H28 | 武蔵野 | グローバル学部 | グローバルビジネス学科 |
| H28 | 東京理科 | 経営学部 | ビジネスエコノミクス学科 |
| H29 | 宮城 | 事業構想学群 | 事業プランニング学類 |
| H29 | 常磐 | 総合政策学部 | 経営学科 |
| H29 | 東洋 | 国際学部 | グローバル・イノベーション学科 |
| H29 | 関東学院 | 経営学部 | 経営学科 |
| H29 | 高崎商科 | 商学部 | 経営学科 |
| H30 | 長野県立 | グローバルマネジメント学部 | グローバルマネジメント学科 |
| H30 | 東京通信 | 情報マネジメント学部 | 情報マネジメント学科 |
| H30 | 昭和女子 | グローバルビジネス学部 | 会計ファイナンス学科 |
| H30 | 二松学舎 | 国際政治経済学部 | 国際経営学科 |
| H30 | 武蔵野 | 経済学部 | 会計ガバナンス学科 |
| R2 | 新潟県立 | 国際経済学部 | 国際経済学科 |
| R2 | 共立女子 | ビジネス学部 | ビジネス学科 |
| R3 | 三条市立 | 工学部 | 技術・経営工学科 |
| R4 | 大阪公立 | 商学部 | 公共経営学科 |
| R7 | 東京経営(通信制) | 経営学部 | 経営マネジメント学科 |
データサイエンス系の新設動向
公立大学は地域を問わず、積極的にデータサイエンス関連学部を新設。首都圏では横浜市立大学を皮切りに、新設が続いている点が印象的です。
首都圏を中心に“データ活用人材の育成ニーズがかなり高まっている”ことが読み取れます。
| 開設年度 | 大学名 | 学部名 | 学科名/学類名/専攻名 |
| H30 | 横浜市立 | データサイエンス学部 | データサイエンス学科 |
| R2 | 福知山公立 | 情報学部 | 情報学科 |
| R3 | 立正 | データサイエンス学部 | データサイエンス学科 |
| R4 | 大阪公立 | 現代システム科学域 | 知識情報システム学類 |
| R5 | 順天堂 | 健康データサイエンス学部 | 健康データサイエンス学科 |
| R5 | 北里 | 未来工学部 | データサイエンス学科 |
| R6 | 下関市立 | データサイエンス学部 | データサイエンス学科 |
| R6 | 周南公立 | 情報科学部 | 情報科学科 |
| R6 | 明治学院 | 情報数理学部 | 情報数理学科 |
| R7 | ZEN | 知能情報社会学部 | 知能情報社会学科 |
| R7 | 大妻女子 | データサイエンス学部 | データサイエンス学科 |
| R8(予定) | 昭和女子 | 総合情報学部 | データサイエンス学科 |
MARCH・東京理科・横国・都立大の倍率は?
実際に、各大学のホームページに掲載されている入試データから、25年度・24年度の入試倍率を比較したリストは以下の通り。
◎私立大学(MARCH・東京理科)
| 大学名 | 学部名 | 学科名/EP/専攻名 | 入試方式/日程 | 2025年度 倍率 | 2024年度 倍率 |
| 立教 | 経営 | 経営 | 一般(全日程合計) | 6.2 | 4.3 |
| 共テ3科目 | 6.9 | 6.5 | |||
| 共テ6科目 | 4.8 | 3.8 | |||
| 国際経営 | 一般(全日程合計) | 5.0 | 3.7 | ||
| 共テ3科目 | 6.4 | 5.2 | |||
| 共テ6科目 | 3.4 | 3.9 | |||
| 明治 | 経営 | 経営・会計・ 公共経営(総計) | 学部別 3科目 | 5.0 | 4.8 |
| 英語4技能 | 4.2 | 3.8 | |||
| 全学部統一 3科目 | 11.4 | 10.9 | |||
| 全学部統一 英語4技能 3科目 | 11.4 | 9.2 | |||
| 共テ3科目 | 5.8 | 4.9 | |||
| 共テ4科目 | 3.0 | 3.1 | |||
| 法政 | 経営 | 経営 | T日程 | 8.1 | 8.6 |
| A方式 I日程 | 5.3 | 5.3 | |||
| 英語外部試験 | 24.1 | 28.4 | |||
| 共テB方式 | 3.7 | 3.1 | |||
| 共テC方式 | 2.1 | 1.9 | |||
| 経営戦略 | T日程 | 6.6 | 6.5 | ||
| A方式 I日程 | 5.0 | 4.0 | |||
| 英語外部試験 | 28.2 | 22.9 | |||
| 共テB方式 | 3.9 | 4.5 | |||
| 共テC方式 | 2.1 | 2.6 | |||
| 市場経営学科 | T日程 | 5.8 | 6.9 | ||
| A方式 II日程 | 4.2 | 4.2 | |||
| 英語外部試験 | 27.1 | 22.9 | |||
| 共テB方式 | 3.8 | 3.8 | |||
| 共テC方式 | 1.7 | 2.8 | |||
| 東京理科 | 経営 | 経営学部 | B方式 (大学独自) | 3.7 | 2.9 |
| 共テ利用 | 2.7 | 1.8 | |||
| ビジネスエコノミクス学科 | B方式 (大学独自) | 4.2 | 3.0 | ||
| 共テ利用 | 2.3 | 2.3 | |||
| B方式 (大学独自) | 3.4 | 3.1 | |||
| 共テ利用 | 2.7 | 2.3 | |||
| 中央 | 商 | フリーメジャー(学科自由選択) | 5学部共通 | 6.4 | ー |
| フリーメジャー(学科自由選択)コースA | 学部別(一般) | 5.7 | 3.4 | ||
| フリーメジャー(学科自由選択)コースB | 学部別(一般) | 7.1 | 4.8 | ||
| 国際経営 | 国際経営学科 | 学部別(英語外部試験) | 8.8 | 2.7 | |
| 学部別(共テ併用) | 3.1 | 3.0 | |||
| 学部別4教科型(前期)(共テ単独) | 3.4 | 2.3 | |||
| 学部別3教科型(前期)(共テ単独 | 13.2 | 4.0 | |||
| 学部別4教科型(後期)(共テ単独) | 3.0 | 9.7 | |||
| 学部別3教科型(後期)(共テ単独 | 6.1 | 34 | |||
| 学部別(一般) | 12.7 | 3.4 |
※法政大学のA方式入試(個別日程)は、学部・学科ごとのくくりで2月7日~16日(うち7日間)に実施するもの。
◎国公立大学(横浜国立・東京都立)
| 大学名 | 学部名 | 学科名/EP/専攻名 | 入試方式/日程 | 2025年度 倍率 | 2024年度 倍率 |
| 横浜国立 | 経営 | 経営学科 | 前期(一般) | 3.2 | 3.4 |
| 前期(DSEP) | 7.7 | 5.3 | |||
| 後期(一般) | 4.4 | 3.3 | |||
| 後期(DSEP) | 8 | 9.3 | |||
| 東京都立 | 経済経営 | 経済経営学科 | 前期 (一般) | 5.0 | ー |
| 前期 (数理) | 5.9 | ー | |||
| 後期 | 10.4 | ー |
※東京都立大学は「志願者数÷合格者数」で倍率算出。他大学は「受験者数÷合格者数」で計算。この差は注意が必要。
入試倍率から分かる傾向
- 入試方式によって倍率は大きく異なる
- ほとんどの大学で倍率が上昇傾向
- 特に 立教・中央・東京理科大 の倍率が目立って上昇
- 立教大学は一般入試が 4.3倍→6.2倍 と人気が拡大
- 明治大学は「全学部統一入試」が圧倒的な高倍率
- 法政大学の英語外部利用は「募集人員が少ないため倍率が高くなりやすい」
- 東京都立大学の後期日程は 10.4倍と非常に高い(国公立後期はもともと厳しい)
- 共通テスト利用方式は 科目数が少ないほど倍率が高くなる傾向
まとめ:経営学部は“人気上昇中”。受験戦略も重要に
今回、経営学部の人気度を入試倍率から見てみました。
結果として、入試方式による差は大きいものの、経営学部全体の人気は確実に上昇していると言えます。
共通テストのみで出願できる方式もありますが、倍率を考えると「ラクに合格できる方式」はほとんどありません。
共通テスト方式の場合、ライバルは国公立志望者ということも多く、競争はハイレベルになることが予想されます。
どの方式を使うかで戦略が変わるため、早めの志望校決定が重要。
必要科目を逆算し、計画的に学習を進めることで合格可能性は大きく高まります。
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